知能ロボットについて。

知能を持ったロボットは作れるのか、という議論がある。


一般に、コンピュータは知能を持たない、と言われるが
それはPCのOSが受動的に利用されるように
プログラムされているからであり、
これは間違いだと私は考える。


確かに、PC上でのプログラムに意思を感じ取るのは難しいかもしれない。
何故ならば、アウトプット、インプットの概念が
我々人間とかけ離れた設計理念の上にあるからである。



だが、ロボット上であれば可能性は確実にあると考える。


知能というものについて考えてみると、
たとえば、人間は当然各個人には知能があると思うだろう。
それは、自分中心の唯一の観察者である自分が、
相手は理に適ったレスポンスを周囲の状況に対して行っている、と
考えるからである。


つまり、知能というのは我々が観察することが可能な概念なのである。



知能と意識は別物だ。
意識は観察することができない。
デカルトが言うような、「我思う、故に我あり」だ。
他人や、この世界が自分の作り出した幻影である可能性を否定することはできない。
つまり、他人に意識があることを証明することはできない。


「我思う、故に我あり」から離れれば、
意識の証明ができないのは、人間の現在の技術、科学力を以って、
証明することはできないということだ。
つまり、ロボットであっても、複雑な構造であり、
観察者が意識があるかどうか観察できない状態であれば、
そこらへんの生物と同じレベルにたどり着いたことにならないだろうか?


ロボットに知能を持たせるには、周囲環境に適応した
レスポンスを返せるように見えればいいのだ。
そのロボットに意思というものが宿っているかどうかは
我々の知る所ではない。


随分と電波な話を書いてしまったが、
これは私が考える「知能を持ち、擬似的に意思を持つように見えるロボット」
を作る上での考え方だ。
知能を持つロボットを作るには、人間が観察できるものに対し、
設計理念に適合したレスポンスを返すロボットを作れば良いということになる。
つまり、知能を持つロボットを作ることは可能なのだと、私は考える。



何でいきなりこんな事を書いているかというと、実はこのブログで目指すのは
知能、意識ロボットの研究だからである。


これからのテーマとしては、
脳のモデル化された物を作り(もちろん擬似的に)
上に述べたような動作をさせることを目標に、がんばっていきたい。


当然、技術レベルのアップを図るためにもロボコンにも出場していく。


アマゾンで、良さげな本を見つけた。
モデル化されたニューラルネットの、各個ノードの動作や
3層ニューラルネットの動作については
理解したつもりになっているが、脳の中のリンクがわからずに悩んでいた。


脳 回路網のなかの精神―ニューラルネットが描く地図

脳 回路網のなかの精神―ニューラルネットが描く地図